こんにちは!EOSで撮る風景写真 のブログを運営しているfujiです。
早咲きの桜が咲き始める頃、山の方でも素敵な風景が広がります。
ミツマタの群生地は一面に黄金色に輝く黄色い花のジュータンが広がり、爽やかな香りが漂う素敵な撮影スポットです。
このページでは、山口県にあるミツマタ群生地の写真をご紹介します。
ミツマタとは?
ミツマタは、枝が三叉に分かれる性質があるために「ミツマタ」と名付けられたと言われています。樹高1~2m程度の落葉性低木で、中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地とされています。
ミツマタの樹皮は強い繊維質で、和紙や紙幣の原料として用いられています。
山口県付近では3月中旬~下旬にかけて、枝の先に黄色やオレンジ色の芳香のある花を咲かせます。
防長三白とミツマタ
ミツマタは防長三白(ぼうちょうさんぱく)に関わるものとして知られています。
防長三白とは、関ヶ原の戦後に大幅に領土を減らされ防長二州、いまの山口県、に押し込められた長州(萩)藩が生産を奨励し国力を養う元となった米・紙・塩のことです。
ミツマタは和紙の原料として用いられたことから、今でも山間部に行くとミツマタの木がたくさんあります。
山口県美祢市の山中にあるミツマタ群生地
中国地方には広島県の安芸高田市等にミツマタ群生地があるのですが、山口県内でも美祢市の山中に大規模なミツマタ群生地があります。
この場所は、たたら製鉄が行われていたとも言われているところで、山で働いていた人々の足跡が杉林や石垣などの形で残っています。
周囲に目印となるもののなく場所を具体的にお伝えするのは難しいですが、秋吉台からほどちかい場所で県道から山道を入っていたところです。
この場所は谷間になっており早朝は日の光は入りませんが、朝8時頃から太陽の光が入り一面に広がるミツマタが黄金色に輝きます。見た目だけでなく、ミツマタの花の爽やかな香りがあたり一面に漂う素敵な撮影スポットです。
撮影スポットへ行く際の注意点
一部未舗装の、車1台分の道幅しかない道を突入するか数km歩いて行くかの選択をする必要があります。
撮影者以外に、登山者や林業、工事作業車等も細い道を通ることがあります。最悪、ガードレールのない細い道を離合できるところまでバックで・・・ということもあり得ます。
また、杉林の中ですので、花粉症の方は行くのが難しいかも!?
ミツマタ群生地での写真撮影に使用した機材
この撮影地では特殊な撮影機材は不要ですが、足場の関係で構図は限定されることがありますので、標準~望遠域のズームレンズを持っていくことをお勧めします。