写真エトセトラ

『世界から見た20世紀の日本』は写真の意味を再認識させられる本

英語の本

こんにちは!EOSで撮る風景写真 のブログを運営しているfujiです。

『世界から見た20世紀の日本』は記録としての写真の重要性を感じさせてくれる本です。

写真技術の発展史としても読むことが出来、写真を趣味とする人達にぜひ読んで頂きたい内容になっています。

『世界から見た20世紀の日本』の概要

昭和の歴史に関する著作が多い保坂正康さんをはじめとする著者陣により作られ、歴史に関する本を得意とする山川出版が発行している本になります。

タイトルや表紙の印象からは字が多い本なのかと思いましたが、海外のフォト・エージェンシーが所有している写真を中心に構成されていて、20世紀の日本の風景、日本人の暮らし、日本の人々が直面してきた事件について紹介されています。

『世界から見た20世紀の日本』の読みどころ

東京都写真美術館の三井圭司氏による写真技術史の解説から始まる構成にもなっており、写真を趣味とする人にとっては日本における写真史を学ぶこともできます。

湿板で撮影されていた明治期の撮影技術とそれによって撮られた写真が紹介され、当時の写真家の技術と苦労が良くわかります。

それとともに、電信柱がなく日本家屋と煉瓦作りの洋風建築が混じった明治~大正にかけての街並みも、写真が撮られていたからこそ今でも見ることが出来るのだと思います。

20世紀は西暦1901年(明治34年)から西暦2000年(平成12年)までの100年間を示す世紀になります。この100年で日本は大きく変わりました。

江戸の風情を色濃く残す明治の風景やそこで暮らす人々。

関東大震災や戦災で何度も破壊され再建されることで変わっていく日本の街々。

そして戦後。三島由紀夫の決起、東京五輪、大阪万博と見覚えのある写真が紹介されます。

クライマックスは昭和末期の人々の様子。

最後は平成10年の渋谷ハチ公前交差点を行き交う人々。

20世紀における「日本の100年」は、まさに激動と変貌の時代であったのが良く伝わってきます。