写真と歩む日々

曹洞宗の大本山永平寺で道元禅師の世界感に触れる

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曹洞宗の大本山永平寺に行ってきました。

事前のイメージは、大晦日の除夜の鐘くらいだったのですが、行ってみたら本当に良かったです。

特に、雲水(修行僧)さん達が普段通りに修行されている中を見学させて頂き、700年以上前の道元禅師の教えを今でも受け継いで修行を続けていらっしゃるのをみて、大変感銘を受けました。

永平寺には多くの建物がありますが、その全てが修行の場になっているとのこと。

見学前に雲水さんからお寺の概要を説明して頂きましたが、一日の生活全てが修行だと言われていました。

寺内にはこうした階段を登ったところに素敵な門がある風景がいくつかありました。

写真は、菊のご紋入りの門です。勅使門というところでしょうか。

宮中からの勅使を迎える為の門のために、門扉に菊花紋が飾られているようです。

傘松閣という大広間の天井画。230枚の花鳥彩色画が描かれているそうです。

素晴らしい天井画がたくさんあり、圧倒されそうになりました。

この空間に身を置くと、普段はあまり意識せずに行動してしまっている、敷居や畳の縁を踏まないといったことも気にして行動してしまいます。

ただ、ここの空間で少し残念だったことが・・・。

永平寺内はどこでも写真撮影して構わないと言われていましたが、ここの大広間については文化財保護のためにフラッシュ撮影禁止になっていたのです。

しかし、結構多くの方がフラッシュを使った撮影をされていました・・・。

また、「寺内は修行の場なので、観光気分を控えて静かに」と言われているにも関わらず、ワイワイと騒いでいる方等もいて、悲しい気持ちになりました。

永平寺内も冬支度が進んでいました。お寺には直接関係有りませんが、雪が多い地域に住んでいらっしゃる方のガーデニングは大変なのだなとも思いました。

見学路の最後には、道元禅師からのメッセージとして色々な言葉が書かれていました。

無宗教な私ですが、曹洞宗・道元禅師・永平寺の世界観に圧倒され、本当に素晴らしいところだと改めて感じ入りました。

このメッセージは小さな冊子で販売されていましたので、一部購入してきました。

英語訳も書かれていましたが、海外の方もこの世界観は理解されて同じように圧倒されるのだろうと想像しました。

大自然のめぐみ


米も野菜もいのちです
肉も魚もいのちです
これらのいのちのおかげで
私たちのいのちも生かされています
「いただきます」、「ごちそうさま」
尊いいのちに感謝して
食事をいただきましょう

(永平寺『道元禅師からのメッセージ』より引用)