写真エトセトラ

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』が写真愛好家におすすめ

カメラのイメージ

こんにちは!EOSで撮る風景写真 のブログを運営しているfujiです。

写真を趣味にしていると、周囲の人から「カメラ好き」と言われることがありませんか?

「写真が好きなのか?カメラが好きなのか?」という問いに対する答えは人それぞれ。

カメラという道具そのものが好きな人、写真を撮影するのが好きな人、写真を撮った後で現像やレタッチをするのが好きな人、写真を鑑賞するのが好きな人、色々な立場で「写真」あるいは「カメラ」が好きな人がいると思います。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』( 嵐田大志 著 ) は、写真家である著者が思い悩みながら考えられたことが、著者の撮影した写真とともに書かれています。

タイトルから”写真好き””カメラ好き”といった議論かなと感じられるかもしれませんが、もっと広くもっと深い。「写真とは何か?」と改めて考えるきっかけを与えてくれる、写真愛好家の皆さんにはぜひおすすめしたい本です。

嵐田大志さんについて

嵐田大志さんは東京を拠点に活動されている写真家で、家族写真やスナップ写真を中心にした身近な題材を対象にした写真作品を発表されている方です。

デジタル写真をフィルム風にレタッチされることをライフワークのひとつと位置付けられ、日常風景を独自の視点で切り取られる写真がとても魅力的です。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』の中でも触れられていますが、元は音楽業界で働かれていたそうです。旅先の思い出を残すためにカメラを買われ、カメラ機材に虜になられたとか。

その後、川内倫子さんの写真集「うたたね」に衝撃を受けられ、視点が「カメラ」から「写真」へ移っていったそうです。

嵐田大志さんは今回ご紹介している『カメラじゃなく、写真の話をしよう』以外にも、『デジタルでフィルムを再現したい』という本を書かれています。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』という本

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』という本のメッセージは、タイトルに現れています。

嵐田大志さんが『カメラじゃなく、写真の話をしよう』を書かれたのは「写真=カメラ」といった見方を変えたかったからとのこと。確かに、「写真」を目的とするならば、「カメラ」は手段であり、「カメラ」についての話は手段の目的化のような位置づけです。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』は著者の嵐田大志さんが1000万円近い金額をカメラに費やし、写真とは何か?と思い悩む中で出会ったことや考えられたことについて自然体で語られています。

200年近い写真の歴史において、従来、写真はシャッタースピードや絞りに関する知識やピントや現像と印刷にまつわる技能が必要な「特殊技術」でした。しかし、今は多くの人がスマホを持ち、いつでも気軽に写真が撮れる時代

カメラ好きの人、写真好きの人、人それぞれだとは思いますが、共通するのはカメラを使って写真を撮るということ。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』では、過度に哲学的になることなく、しかし嵐田大志さんが深く考えられて来た「カメラ」や「写真」にまつわる話題が自然体で語られています。

写真とは?

一般的に、写真は「被写体から発せられる光などをレンズなどを通して集め、化学的もしくはデジタル信号によって記録した画像」とされています。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』でも、写真とは何かが2つのepisodeに分かれて語られています。

日本語では、「写真」という言葉に対して「真実を写す」という漢字が当てられています。

一方、英語では「Photograph」という単語です。「Photograph」という英単語の語源で考えると非常に分かり易いですね。光で(photo-)かかれたもの(-graph)と捉えると、「真を写す」というのとは少しイメージが異なります。

『カメラじゃなく、写真の話をしよう』の後半では、こういったことを難しくし過ぎずに深く考えさせてくれます。

まとめ

嵐田大志さんの『カメラじゃなく、写真の話をしよう』は写真に関わる方にはぜひ手にとって読んで頂きたい素晴らしい本です。

写真に対する理解が深まり、より写真を楽しめるようになると思いますので、写真好きの人・カメラ好きの人にはおすすです。