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光芒・光条の違いは?風景写真の撮り方とレタッチのコツ

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光芒の作例Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM

こんにちは!EOSで撮る風景写真 のブログを運営しているfujiです。

風景写真の作品を見ていると光芒や光条が入った素敵な写真に出会います。

この記事では、光芒や光条の撮影方法について作例を交えながらご紹介します。

風景写真における光芒・光条の意味と違い

光芒と光条という言葉があります。

光芒と光条を同義語として用いられている人もいるようにかなり近い概念を示す言葉ですが、若干意味合いが異なります。

およそのイメージとしては、光芒は線状に光が出ている状態を示す言葉です。光条は光芒の一種ですが、より直線的でなシャープな光の状態になります。

英語にして考えると理解しやすく、光芒の英訳は”beam of light”であるのに対し、光条は”rays of light”という訳になります。ロングマン英英辞典によれば、beamという単語はa line of light (光の線) であるのに対し、rayという単語は  a straight narrow beam (真っ直ぐな狭い光の線) となっています。

難しい話はこれくらいにして、光芒や光条の風景写真について実際の作例を見て頂きながら話を進めます。

光芒のある風景写真

光芒の作例Canon EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM

光芒の写真を撮影するためには、光芒が出ている時にその場所にいることが重要です。

光芒が出やすい条件は、以下の3つになります。

  • 湿度が高く、霧がかかったり雲が出ていること
  • 朝、夕の太陽の位置が低い時間帯
  • 太陽の光が差し込んでいること(多少曇っていても問題なし)
光芒の作例Canon EOS R6 + RF70-200mm F4L IS USM

雲間から光が漏れ出している天使の梯子も光芒の一種です。

光芒の撮影条件

光芒は目で見てわかるような状態になっていれば、比較的簡単に撮影することが出来ます。

特にこうでなければ撮れないということはありませんが、明暗差が大きな状態になるため、白飛びさせないように露出アンダー気味で撮影するとキレイに写すことが出来ます。

絞りはF8前後に設定するとシャープな写真を撮ることが出来るのでオススメです。

レタッチによってより魅力を引き出すことが出来ますので、RAWデータでの記録をすると良いでしょう。

光芒の写った写真のレタッチ

光芒の写った写真はレタッチをすることでより魅力を引き出すことが出来ます。

光芒は光の明暗差のある状況ですので、明暗差をより強調するとキレイに仕上げることが出来ます。

私の使っているLightroom Classic を例に具体的な作業をご紹介すると、

  • コントラストを高めに設定する
  • ハイライトと高めに、シャドウは低めに設定する
  • かすみの除去や明瞭度を高めに設定する

といったことをすると思ったような仕上がりになります。

光条のある風景写真

光条の作例Canon EOS R6 + RF24-105mm F4L IS USM

光条は強い点光源がある時に撮影をすることが出来ます。

撮影条件としては、f11~f16に絞ると強い光の周りに放射状の光が出たような写真が撮れます。

使用するレンズの絞りが重要で、絞り羽根が偶数枚の場合は絞り羽根と同じ数の光条が出ます。一方、奇数枚の絞り羽根の場合は絞り羽根の倍の数の光条が出るようになります。

光源が太陽の場合は光が強すぎて白飛びしてしまうことも多いので、光を遮るものから太陽の一部が見えるような状態を作ると良い感じの写真を撮ることが出来ます。

光条の作例Canon EOS 6D + EF70-200mm F4L IS USM

点光源には特に制約がありませんので、工場や街並みの夜景時に照明などを点光源とすることも出来ます。

まとめ

光芒や光条の意味や、撮影テクニックをご紹介しました。

光芒は線状に光が出ている状態。光条はより直線的でシャープな光の状態です。

光芒の写真を撮るためには、湿度の高い朝夕に霧や雲の合間から太陽の光が差す状況がオススメです。光条は強い点光源がある状況で、絞りを絞った状態で撮影するとキレイに写すことが出来ます。